「大和屋でうむくとぅ展」その想い…
いよいよ3週間後となりました「大和屋でうむくとぅ展」。
島の皆様の思いを背負って、ヤマト(東京)に宮古島から手織物をお届けします。
この展示会開催にあたっての想いを動画にまとめておりますので、ご覧いただけますと幸いです。
「宮古島工房うむくとぅ」は、宮古島の手織物について多くの方に知ってもらうために思いついたブランドの名称なんです。
宮古島のタカラモノ、伝統工芸宮古上布の継承に少しでもお役に立ちたく、この想いに至りました。
400年余り受け継がれてきた手織物の特性を活かし、今の市場にも合うものづくりで、身近に感じて使っていただき、多くの方にその良さをお伝えしたいと思っています。
”うむくとぅ”の意味は宮古島の言葉で”知恵”なんです。
いつも先生に「うむくとぅを出せー!」と叱咤いただきながら織を学んできましたので、私にとって思い入れの深い言葉なんです。
宮古の織物の特徴は糸にあります。
苧麻という植物から糸をつくっていることが大きな特徴なのです。
苧麻は麻の一種で、その茎から糸を作ります。
綿が普及する以前から日本で使われてきた歴史のある素材で手うみの苧麻糸と紡績の苧麻糸とがあります。
そして、多くの人の力が集まったものづくりであるということも特徴の一つなのです。
たくさんの工程があり、その一つ一つに専門性があります。
大切な専門性を活かしながら、多くの方に親しんでいただけるものづくりを考えた末に、「宮古島工房うむくとぅ」に辿り着きました。
とにかくまずは知っていただきたいんです。
多くの方に実際に見て触れていただける機会として2022年3月に神保町の大和屋履物店に於いてイベントを開催する運びとなりました。
大和屋は和の文化を継承することを大切にしている老舗の下駄屋さんです。
共通の想いがエネルギーの源となり、今回のイベントの開催につながったわけなのです。
ぜひみなさまお時間許されましたら神田神保町までお運びください。
3月にお目にかかれますことを楽しみにしております。
宮古島工房うむくとぅ主宰 東郷 澄恵
コメントを残す